どれほど多くのタージ・マハールの写真を今までに見たとしても、現実に目の前にするとその驚くべきスケール、光とともに常に変化するその表情に思 わず息を呑むでしょう。また日の出と日没時には一層幻想的な姿を現します。
半透明の白大理石がしばしば柔らかく浮くように輝き、また長方形の泉水も反 射 しキラキラ光っています。タージ・マハルは常に、外国旅行のツアー客やピクニッ クで来ている家族、若いインドのカップルなどでいつも溢れています。
広大な内部へは中央階段のそばから行けます。靴を脱ぎ、芸術作品とも言える 廟内に入ります。美しく彫られたコーランの章句、花々のモティーフ、壁がん、 彫刻された手すり、汚れのない石の象眼細工で満たされています。ヤムナー川 に映る姿は日没時に特に雰囲気があります。そびえ立つドームの下に公共墓地 がありますが、本物の墓は地下室に収容されています。正面入り口のゲートに並 ぶ妃ムムターズの棺の隣にシャー・ジャハーンの棺もあります。また博物館(開: 土曜〜木曜 10:00〜17:00 料:無料)では、ムガル皇帝の肖像画、建築上 の図面とタージのモデル、磁器と写真が陳列されています。
愛の記念碑
ージ・マハルはシャー・ジャハーンの最愛の妻ムムターズ・マハルを追悼して造られ ました。彼女は14番目の子供を産みこの世を去りました。悲嘆に暮れた皇帝は、愛妃のために記念の墓を建設すると決心しました。アジアの至るところから何トン もの大理石と宝石が象によって輸送され、また約20,000人の職人と労働者が作業に取り組ん
だと言われています。そして、22年の歳月を掛け1653年にタージ・マハルは完成し ました。その後、シャー・ジャハーンは彼の息子(アウラングゼーブ)によってアー グラー城に収監され、衰弱しながら死を迎えるまでの8年間そこで過ごしました。
そして、1666年彼が死んだとき、最愛の妻のそばに葬られ、彼は妻の墓を見つめ ることができました。
完璧なシンメトリー
美しい庭園はイスラム教の楽園を思い起させるために、ムガル建築で設計され ました。庭園は水路によって四分円に切られ、花の咲く低木と日陰を作る木で 線を引いています。正確無比に左右対称な霊廟の側面の2つの建物でシンメト リーが表現されています。西側にある赤砂岩と白大理石モスクと、東側のゲス トハウスが視覚的なバランスを保っています。 |